― 盆栽の育て方 ―
盆栽とは?
盆栽(BONSAI)は、小さな鉢(盆 BON)に木や植物を植えて(栽 SAI)、自然の風景や成熟した木を模した形に仕立てる日本の伝統文化です。
盆栽の技術には、剪定、針金掛け、根切り、植え替えなどが含まれ、これらを通じて木の成長と形状をコントロールします。
盆栽と似た物に鉢植えがありますが、両者の違いは、鉢植えは植物自体を鑑賞するのに対し、盆栽は鉢の中に自然の風景や情景を創り出すものです。
また盆栽は見た目の美しさだけでなく、自然との調和や内省的な精神性を重んじる日本文化の一面を反映しています。また、世界中で人気があり、多くの国々においても盆栽の愛好家がいます。
盆栽の育て方
盆栽を育てる上で大切なポイントは主に以下の3つです。
水やり
置き場所
肥料
水やり
盆栽を育てる上で最も重要なのが水やりです。
水を与えないと盆栽はすぐに枯れてしまいます。
春・秋は1日1回
夏は1日2〜3回
冬は2日に1回
上記を目安に水やりを行います。
鉢の大きさによっても水やりの頻度は変わり、小さい物であれば乾きやすいので様子を見ながら水やりの頻度を増やす必要があります。
その他にも、天候、風、気温によっても水やりの頻度は変わるので、心配であれば少し回数を多めにする方が枯れる確率は減るでしょう。※かといって、あまりに回数が多く過ぎると今度は根腐れを起こす危険があるため、やり過ぎも禁物です。
置き場所
盆栽を置く場所も非常に重要な要素です。
盆栽は屋外管理が基本になります。
日当たりと風通しの2点に注意して、置き場所を選びます。
日当たりは、1日に最低5時間以上が理想です。盆栽の中でも松柏類はできるだけ長い時間、陽に当てるようにします。ですが、あくまで理想の日照時間です。住宅環境などによって日照時間を確保できない場合には、明るい日陰や間接光が当たる場所に奥などの工夫が必要です。
夏場は盆栽を置く台の素材に関しても注意が必要です。金属製の板や石の上に置くと照り返しの熱や寒さの影響を受けやすいため良くありません。なるべく木製の台、板の上に置くようにしましょう。
風通しの良い高い場所に置くことも重要です。病害虫を予防し木の健全な成長を促します。